「吸血鬼ジュヌヴィエーヴ」シリーズ

まあ、このブログを購読していただいている方はご承知だと思いますが、guncoはずばり「ファンタジーオタ」なわけで、日々通勤電車の中でそういったモノを読んでるです。で、ふっともったいないかな~と思い、誰に向けてという訳でもなく、それらを気が向いたら紹介していくことにしました。

ウォーハンマーノベル ドラッケンフェルズそんな感じで最初に紹介するのはTRPG「ウォーハンマーRPG」というゲームから生まれた小説『吸血鬼ジュヌヴィエーヴ』シリーズです。元のゲームはホビージャパンより出版されていますが、その昔は社会思想社から出ていました。そして15年経った今、再発行となったようです。実際このシリーズも以前、何冊目までかは忘れましたが、出版されており、今回晴れて4冊の発行と相成ったようです。

この小説の元となってるウォーハンマーの世界は「オールドワールド」と呼ばれ、中世ヨーロッパ、しかもかなり強いドイツ色とダークな香りのする世界を舞台としています。主人公は668歳の吸血鬼ジュヌヴィエーヴ。ただし、吸血鬼の洗練を受けたのが16歳の時だから見た目は16歳の少女のままという、15年経った今でこそ「萌え~」と表現できますが、その当時はそんな単語なかったな~。残念ながらこの表紙の彼女には萌えませんが・・・。

このシリーズの一番の面白みはホラー小説家が著者だ、ということに尽きます。このオールドワールドという陰りのある世界観とジャック・ヨーヴィルという著者が描き出す人物達が織り成す物語のマッチさが、ウォーハンマーの世界を生き生きと描き出す元になってるのではないかと思います。吸血鬼ジュヌヴィエーヴをはじめ、弟をカオスから奪い返した男ヨハン・フォン・メクレンベルク男爵や波止場のハードボイルドな警備員ダーティ・ハラルド(クリント・イーストウッド主演のダーティハリーが原型なのでしょう)など、何人もの魅力的な登場人物もその一端となっています。

その1巻目にあたる『ドラッケンフェルズ』なのですが、これが相当面食らった1冊です。普通ファンタジーモノの小説といえば、人間じゃない種族が沢山出てきて剣で切りあったり、悪い化け物を退治したりするようなものを想像されるかと思いますが、この1冊は全く違います。ドラッケンフェルズ城で上演される演劇を舞台に惨劇が始まっていく、というミステリー仕立てになっています。あまりそういった展開の小説は少ない上に、読み応え十分なできばえ、となっています。

この『吸血鬼ジュヌヴィエーヴ』シリーズですが、主人公なのに当のジュヌヴィエーヴはシリーズを通じて半分くらいしかでてきません。比較的自由にジャック・ヨーヴィルは書き続けたようで、第4巻目の『シルバーネイル』では、ここまでの3作の穴を埋めてくれるような短編集となっており、お気に入りの登場人物がいれば、一層楽しめることでしょう。

ウォーハンマーノベル 吸血鬼ジュヌヴィエーヴ ウォーハンマーノベル ベルベットビーストウォーハンマーノベル シルバーネイル

それにしてもこの4冊、全部表紙が一緒ってどうなのよ。あ~、ウォーハンマーに関して語りたくなってきた。それは次回にしよっと。


関連リンク

  • ウォーハンマーRPG日本語公式ホームページ - ホビージャパンによるウォーハンマーRPG日本語版のオフィシャルサイト
  • ゲームズワークショップ 公式ウェッブサイト - 本国ではWarhammer自体の発行元ですが、日本ではフィギュアが中心のよう

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    by gunco | 2008-06-02 01:46 | Books as precius