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[Review] アンダーワールド:エボリューション(2006/米)

アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディションアンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション
/ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
スコア選択: ★★★

ようやく『アンダーワールド:エボリューション』観ました。公開時には時間が合わず、観にいけなかったんだけど、DVDが発売されてよかった。

さてレビューの前に、本作を見るに当たって注意事項を。

前作『アンダーワールド』観てない人は「決して」観ないでください。まずは前作からの鑑賞が必須です。なぜかというと、本作は前作の終わった直後から話が始まるので、知らない人には全くなんのこっちゃわからない状態から始まってしまいます。ちなみにケイト・ベッキンセールだけが観たい人はこっちだけ観た方がいいかも。

それではレビューに。

前作でヴァンパイアとライカンはウィルス性のものだという説明していたくせに、冒頭からいきなり中世に遡り。そして両者のソース(始祖)となる1組の双子の物語が始まります。「おいおい、もっと科学的な理由でなりたってたんじゃないんかい!」と突っ込ませてくれます。いきなり近未来を意識されられていた前作を否定するかのようにファンタジー世界へフリップ。

この兄弟が今回のメインストーリーに関わるヴァンパイアノ始祖マーカス兄とライカンの始祖である弟ウィリアム。マーカスはもちろん前作の最後で、復活を匂わせた最後のロードクラスのヴァンパイアだ。

前作はまるで「マフィアの抗争」と題したが、今回このマーカス&ウィリアム兄弟のおかげで一気に「クリーチャーもの」に大変身。なぜか一人だけ羽を持った怪物と、人間に戻ることができず幽閉されてしまった狼男。最後にはこいつらと大暴れの殴り合い。う~ん、そうなると同じ吸血鬼モノの『ヴァン・ヘルシング』とかぶっちゃうんだよな~。

そして、そんな2人の親父アレクサンデル。この親父が良く分からない。彼もやはりヴァンパイアでしかも全てのイモータル(不死者)の始祖とくる。そうくるのはいいけど、ウィルスはどこへ行ったの???う~む、これでファンタジー&クリーチャーモードが決定的になる。そうすると再び『ヴァン・ヘルシング』がオーバーラップしてきて、セリーンとアンナのどっちのケイト・ベッキンセールを取るかってことになりかねない。

そしてとうとう、セリーンがそのブラックスーツを脱ぎます!前作でこういった映画にツキモノの"お色気"シーンが登場してしまいます。前作でソレが無かったことが好印象だっただけにショックです。人間の表現なのかもしれんけど...

というわけで、近未来モノとファンタジーを混ぜようとして訳が分からなくなってしまった『アンダーワールド:エボリューション』でした。前作が好きなら観てみれば。

それにしても監督はセリーンに飛び降りさせるのが好きらしい。『マトリックス』シリーズのトリニティと同じ扱いだなこりゃ。


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  • Excite CINEMA: 上映映画: アンダーワールド:エボリューション
  • gunco's moor: CINEMA: 『アンダーワールド』

  • by gunco | 2006-08-30 09:58 | CINEMA