2006.2.4-5. 湯布院

本当は1/21から向かう予定だった湯布院。しかし、大雪のため羽田から一歩も出られず、リスケ。怪我の功名というか、ジャストタイミングな旅となった。

羽田から大分空港へ。往路は逆風となるため約90分の空の旅。到着した大分空港は小雪が舞い散っていた。また、雪に祟られるのかと不安になったが、すぐに止んだ。そこからバスで湯布院町入りする。バスは空港で往復券を購入すると少しだけお得。湯布院駅前バス停まではおよそ50分。ここでふと気が付いた。「湯布院」だと思っていたら駅の看板には「由布院」と書かれている。この違いはなんだろう?と後で調べてみると市町村合併が関係あるらしい。

a0003734_1282136.jpgとりあえず向かう所も決めていなかったので、地図上目立つ「金鱗湖」に向かうことに。駅から湖までは両側をお店が立ち並ぶ街道を歩いていく。まるで軽井沢のよう。正直なところ、「何が売り」なのかはさっぱり分からない。ちょっと気になるのは「だんご汁」。この看板が凄く目立っていた。

湯の坪街道を東へ歩きながら、お土産ものを探したりする。すると「やすらぎ湯の坪横丁」という中ある「花麹菊屋」というお店に「ぷりんどら」なるものを発見。どら焼きの間に大胆にもプリンをそのまま挟んでしまった、というお菓子。これはネタになるのではと1つ購入し早速試食...名物に上手いものなしか~。

金鱗湖には期待していたボートはなく、すぐに一周できてしまうほどの小さな湖だった。歩きつかれ寒さにも負けて、湖畔の「マルク・シャガール ゆふいん金鱗湖美術館」に併設されている「Cafe La Ruche(ラ・リューシュ)」で、湖を望みつつイタリアンブレンドカフェとシフォンケーキを頂く。寒さは風のせいで、室内の日向は気持ちよかった。

もう夕暮れも近くなってきたので、道を変えて宿屋へと向かう。今夜の宿は駅から繁華街の丁度反対側にある。寒さを耐えながら歩いていたのだが断念し、タクシーを拾う。これは正解だった。駅の反対側は打って変わって寂しいところだった。歩道も無く、歩いていたら宿に着く頃には悲しいことになっていたに違いない。

また、そのタクシーの運転手さんからも色々なことを教えていただいた。湯布院という温泉街が新しいモノであること。そのため繁華街が軽井沢や伊豆っぽいのであろう。また、以前は自衛隊の歓楽地として栄えていたこと。実際に行ったときにも米軍が演習のために山の向こう側にいたようだ。そして狭い町であるため、人付き合いが大切なことなど。これらの話を聞いていたおかげで、後々湯布院のことが分かりやすくなった。

a0003734_095843.jpg今晩の宿「山もみじ」の部屋「岩蓮華」は生まれて初めての部屋風呂付きの宿だった。想像していたよりもお風呂は大きく、3人くらいは平気で入れそうだ。冷えた体を温めるには最高のシチュエーション。ゆったりと温泉につかり乾杯。そして夕食へと向かう。食事は上品で美味しく、特に「豆乳の地鶏鍋」に舌鼓を打つ。そして夜には、ワインとおつまみに生ハムのサラダを作っていただき、再び露天風呂へ。なんとも贅沢な1日。

湯布院の人々は皆、人懐っこい。のんびりしているが、何でも優しく接してくれる。この感じはとてもいい。常連さんと気さくに話す姿や、初めての我々にも笑顔で接してくれる感覚がとても良いと感じた。

空けて2日目。ガイドブックは持っているものの、開くつもりも目的も当ても無く、お世話になった宿を立つ。ちょっと遠いが歩いて駅までに行くことにすると「山もみじ」の主チョロが駅まで送ってくれた。ちょっと道草を食ったり、度々マーキングしに行ったり、突然道路を渡ったりするが、かわいい犬だ。宿の方に「送ってくれる」とは聞いていたが本当に送ってくれるとは。でも車には気をつけてね~。

街に出てとりあえずお茶をしながら行くところを決めることにする。フィーリングだけで選んだ由布見通り沿いにある「Cafe Duo」に何気なく入る。店内に開く取られた窓からは壮大な由布岳が望める絶好のスポットだ。その景色につられてキッチン前のカウンターへと席を陣取る。一昨日は雪が降っていたとのことだったが、この日は晴天。朝のコーヒーを飲みながら望む由布岳は気持ちがいい。また、今日の旅程に悩んでいるとカフェのご夫婦が気軽に相談に乗ってくれた。旅はこういった出会いがありがたい。それにしても無計画にも程があると反省。でもそれが好きなんだよな~。

a0003734_041423.jpgという訳で「Cafe Duo」にお勧めしていただいたとおり、由布岳へ向かう道の中腹にある展望台「狭霧台」に向かう。移動は当然タクシーとなるため配車を探すが、実は街中にそんなにタクシーがいないのである。きょろきょろとしていると、パチンコ屋の駐車場で井戸端会議をしている運転手を発見。暇そうに見えたので話しかけてみると、乗車OK。早速狭霧台行きをお願いすると運転手さんより、もっといいところがあると逆提案を受け、もちろんお願いした。

丁度この時期の湯布院はNHKの連続テレビ小説「風のハルカ」の撮影で盛り上がっていた。正しくこの時も撮影隊が街入りしていたらしく、この手の話で一杯だった。そして、その撮影に使われた場所が今では通称「ハルカ台」と呼ばれ、観光スポットとなっているとのことだったので、そこに連れて行ってもらった。高台より望む湯布院の全景。綺麗な盆地であり、さほど大きくない町であることが一望できる。

a0003734_0332828.jpg街へ戻る途中、「宇奈岐日女神社」という神社でタクシーを下車した。なんて読むのか分からない?という理由だけで訪れてみた神社で、「うなぐひめじんじゃ」と読むらしい。元々は樹齢300年を超える杉林が見ものな場所だったのらしいのだが、1991年の台風被害により多くの杉がなぎ倒されてしまったとのこと。しかし、それを問題としないくらい立派な杉の木が残っている。災害により倒されてしまった巨木の幹は境内に保存されていた。

それにしてもこの季節の湯布院は寒い!東京で寒くない格好をしていったつもりなのだが、南下したとは思えないくらいに寒い。う~む、参った。温まりたい、と思い観光地図を広げていると「足湯」の文字を発見。しかも神社よりさほど遠くない「ゆふいんホテル秀峰館」という宿に無料の足湯が併設されているとのことなので、早速向かう。岩を使った日本庭園風の足湯が開放されている。初めての足湯を利用してみると、これがすごくイイ。足を湯につけているだけなのに体の芯から温まる。タオルも自動販売機で買うことができ、本当に気楽に利用できるようになっている。泊り客でも無いのに「秀峰館」に感謝。是非、足湯は見つけ次第試してみることをお勧めする。

人間不思議なもので、1つの欲求が満たされると次の欲求が顔を出してくる。そう、お腹が減った。足の先を湯につけたまま、次の目的地を探していると、今回のツアーパックのおまけのことを思い出した。今回の旅はANAスカイホリデーのパックツアーでセッティングしたのだが、このパックでは色々なところでの無料クーポン券がセットで付いており、その中に昼食券も付いていたのでソレを利用することにした。実は足湯に浸かった時に利用したタオルも、大分空港に付いた際にもらったグッズの内の1つだった。もらったときには「何に使うんかい!?」と思っていたが、ANAさん、ありがとう。

a0003734_111477.jpgそして向かったのが前日訪れた「金鱗湖」の湖畔にある食事処「湯の岳庵」だ。湯布院では有名な老舗の宿「亀の井別荘」に併設するお食事処だ。毎度当然のことながらタクシーは見つからないので、徒歩で向かったのだがこれがちと失敗だった。ほぼ40分くらい歩いてやっと到着。これまでに折角温まっていた体は、また冷え切ってしまった。やっとのことで到着してみると、繁盛しているようでかなりの時間待たされてしまった。ただ、これはお客さんの時間をゆったりと利用していただくという持成しを大切にしているようだった。席に付いてからはゆったりと食事を楽しませていただくことができた。この日のメニューは地鶏のすき焼。萱葺き屋根の歴史を感じる落ち着いた建物から金鱗湖を望みつつ、ビールを飲みすき焼をつつく。最高だ。

湯の岳庵」でマッタリとしすぎたのか、時間がなくなってきてしまった。歩いて駅前のバス停留所まで向かい、来た道を戻っての帰郷となった。今回の旅は色々と自分の旅そのものに対する見方が変わってきているなかで興味深いものとなった。湯布院という所は、受けていたイメージよりも全然新しいもので、そこにはさほど面白みがない。しかし、その街に息づいている人々はそれよりも長く、非常に親しみやすい方たちばかりだった。「山もみじ」の方々には夜にワインと夜食を用意していただいたり、宿の番犬(?)チョロには送ってもらったり、乗ったタクシーの方々には本当に色々と教えていただいた。「Cafe Duo」のご夫婦にも色々な情報を提供していただいた。色々なシーンでその土地の方々やその土地を訪れている方々と接する。湯布院の魅力はこういった町全体にある「御もてなし」にあるんじゃないか、と思う。旅が良いものであったことを皆さんに感謝!

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関連リンク

  • 湯布院と由布院の違い - 市町村合併による名称の違い
  • マルク・シャガール ゆふいん金鱗湖美術館 - Cafe Duoが併設される美術館
  • お菓子の菊家 湯布院「花麹菊家」 - ぷりんどら。ぷりんろーるチョコ味の方がまだ良かった
  • 湯布院の旅館 由布の御宿 山もみじ - 今回泊まった部屋は「岩蓮華」
  • ぐるなびレストラン九州版: Cafe Duo- 気さくな夫婦のカフェ&バー
  • NHK: 連続テレビ小説「風のハルカ」
  • ゆふいんホテル秀峰館 - 足湯最高!
  • 亀の井別荘 - 湯の岳庵を併設する老舗の旅館

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    by gunco | 2006-02-06 01:29 | What is Picture