[Review] ウェイキング・ライフ(2001/米)

ウェイキング・ライフ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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久しぶりのリチャード・リンクレーター監督作品。ビジュアルこそアニメーションであるものの、実写撮影されたものをデジタルペインティングによって加工することで、主人公の夢の中の世界を表現しようとしてる。夢の中の世界であるため、シーン毎によってペインティングや効果が異なり、また背景などが全く固定されずに漂っているので、ずっと不安定な印象を受ける。

ストーリーは現実と夢の世界との境界線に関するもので、「お前はP.K.ディックか!」と言いたくなるようなものだが、ラストのシーンでリンクレーター監督自身が登場し、ディックの小説『流れよ我が涙、と警官は言った』にまつわるエピソードと共に、この物語を締めくくってくれる。後にディックの小説を原作とした映画『スキャナー・ダークリー』へとつながっていくことに納得。そして、guncoとリンクレーター監督とのつながりにも納得。

恋人までの距離』(1995)から『スキャナー・ダークリー』(2006)に監督がいたる経緯が強く見られる作品となっている。『恋人達の』から始まる会話を中心に据えることでストーリーを進行されていく手法が今回も前面に出され、「ロトスコープ」というアニメーション化技術を用いた『スキャナー』という作品につながっている。

あ、ちなみにイーサン・ホークとジュリー・デルピーの2人で会話するシーンがあり、『恋人達の』を彷彿とさせるかと思いつつも、会話の方向は全然違いますよw

関連リンク

  • gunco's moor: [Review] 恋人までの距離(ディスタンス)(1995/米) ビフォア・サンセット(2005/米)
  • gunco's moor: スキャナー・ダークリー(2006/米)
  • amazon.co.jp: 流れよわが涙、と警官は言った-ハヤカワ文庫SF-フィリップ・K・ディック

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    by gunco | 2009-12-12 16:33 | CINEMA